毎年、年末や年度末近くになると労使紛争の相談が多いような気がします。
最近は、ブラック社員的な労働者もいるようで、経営者の皆様も頭を抱えるような事例をよく耳にします。
その時、いつも思う事は、会社サイドが往々にして感情的な対応をしてしまい、
結果として損をしているようなケースが多いという事です。
中には、多額の金銭を支払わないといけないようなケースもあります。
紛争の当事者になれば、腹も立つでしょうし、怒りたい気持ちもわかりますが、
心は熱く、頭の中はクールに対応するのがベストではないでしょうか(^^)
労働法の世界においては、会社は絶対的弱者であるという認識が必要で、
日本の労働法制における「解雇」のハードルは非常に高いということを理解しておく必要があります。
よって、労働者と「退職」に関する話し合いを持つ場合には、
「解雇」という言葉をいったん飲み込んで、
ビジネスの交渉と同じくらい誠実かつ対等な気持ちで臨むことが一番大切な事かと思います。
とはいっても、熱くなっている時には、なかなか難しいと思いますが・・・
お客様から相談を受けた時には、ケースバイケースでアドバイスをさせていただいていますが、
経験上、労使紛争において、感情的な対応はあまり良い結果を生んでいないような気がします・・・(^^;)