当社では有期契約労働者の契約更新を何年も継続して行っています。こういった労働者を雇い止めする場合に気をつける点があれば教えてください。
 直近のブログにも投稿しているのですが、今後は、5年を超える有期労働契約の反復更新の場合には、本人から申し出があった場合に無期契約に転換させなければならないケースが出てくるので注意が必要です。(まだ6年くらい先の話になりますが・・・)
 又、5年以内の雇い止めの場合でも
①有期労働契約が反復更新され、実質的に期間の定めのない契約と異ならない状態になっている場合
②契約更新に対する労働者の期待利益に合理性がある場合

 ①②のような場合には、雇い止めは解雇と同一視され解雇権濫用法理が類推適用されるとの最高裁判決(東芝柳町工場事件、日立メディコ事件)があり、この判例法理は、先般成立した改正労働契約法において条文化されています。                                                       

 実務的には、
①無期労働契約を期待させるような言動を慎む(あくまで有期限定で考えている場合)
②契約書は毎回労使双方合意のうえで交わしておく
③契約3年目くらいまでには雇い止めにするかしないかの判断をしておく

 などのきめ細やかな対応が必要になってくるのではないかと考えます。漫然と契約を何年も更新し、突然雇い止めにする場合には、客観的に合理的な理由と社会通念上の相当性が担保されない限り訴訟リスクを抱え込むという認識が必要です。