先日あかがねミュージアムで開催された「レッツ銅版画」というワークショップに参加してきました。
フィンランド在住の銅版画アーティストの石山直司先生に、
「ドライポイント」という技法で行う銅版画を教えてもらいました。
この「ドライポイント」とは、簡単に言うと細いニードルで、
版になる銅板に溝をつくり、そこにインクを入れて刷っていくという凹版技法です。
こちらが私の作成した銅板(版のほう)です。
茶色く見えている線は、ニードルでカリカリとひっかいて作った溝部分になります。
溝が深いほどより黒く刷れるのですが、結構しっかり掘らないと刷った時にちゃんと黒くなってくれません。
どのくらいの深さでどのくらい濃く刷れるのかの感覚がつかみづらく苦労しました。
そしてこの版にローラーでインクを塗っていきます。
版の上でローラーを縦横に何往復もさせて細かい溝にインクを入り込ませます。
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その後余分なインクを拭き取ったものがこちら。
凹部分にインクが入っているのがわかりますか??
この状態の銅板の上に紙を重ねて、こちらのプレス機にかけていきます。
このプレス機で高圧をかけることで、細い溝に入っているインクもきれいに紙にうつるそうです。
そしてこちらが刷り上がり☆
細かい線もちゃんと刷れてて銅版画すごい!そして楽しい!!
こんなに集中して何かに取り組んだのは久々で、なかなか心地よい達成感を味わうことができました。
あかがねミュージアムでは月に1回ほど作業スペースやプレス機の開放日があるそうなので、
ご興味のある方は是非やってみてください。