新居浜・西条経済研究会(5月例会)に参加してきました。

今回の講師は、共同通信社 編集委員 磐村 和哉 様。

演題は『南北首脳会談の評価と金正恩外交』。

 

今年のゴーデンウィーク直前、ニュースはこの話題で持ちきりとなっていました。実に10年半振りに開催された韓国と北朝鮮による『南北首脳会談』。多くのメディアは「歴史的な出来事」と高い評価を与えているように感じられます。果たして、実際、その中身はどうだったのか?そして今後の半島情勢はどうなるのか?大きな関心事であるのは違いありません。

今回の講師である磐村先生は、共同通信社・平壌支局の立ち上げから携わり、現在も定期的に平壌で取材活動を続けていらっしゃるそうです。まさに最前線で活躍されている方にとって今回の南北首脳会談は、①非核化の確認、②平和共存体制の構築、③南北関係修復と関係改善という3つの観点から見ても、これまでに2国間で合意されてきた共同宣言等と類似するものであり、あまり評価できるものではないとの事のようです。ただ、北朝鮮の立場からすると、「平和」「非核化」という意思が「有る」という事を表明し、最も重要な「現体制の維持」を今年6月12日に控えた「米朝首脳会談」で勝ち取る為の地ならしとするならば、大きな成果があったと言えるかも知れません。

講演の途中で、実際の平壌市内での市民の様子を写した動画を観せて頂きました。街中でスマートフォンを操作する人、物資が豊富なスーパーマーケットで買い物を楽しむ人々。私が知っている北朝鮮の市民のイメージとは何か違うように感じました。もちろん、ニュース等で流れる映像に同じような様子を観た記憶がありますが、ニュースの映像は『演じている』感の強いものであり、違和感しか覚えないものばかりでした。しかし、今回の映像は、あくまで自然な市民の姿。先生によると、やはり事前に取材申し込みする事無く、突然訪問し撮影したもののようです。映像に映る人々は恵まれた環境の方々で、映らない所にいらっしゃる多くの方は、『私の知る』北朝鮮市民の姿なのでしょう。

国家の様々な思惑で、他の国と喧嘩したり、手を取り合ったりしますが、それぞれの国のトップには、映像で見た人々、映像に映ることのない人々の生活があることを忘れず、「真の平和」に向かって尽力して頂きたいと切に願います。